子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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シカせんべい

シカせんべい





食べものがあることは幸せだ。
そしてここは食べ物にこまらない。

ここはとあるシカ公園。
名物はシカせんべい。

われわれシカにとっては、このシカせんべいは、まさに至福の味なのだ。
シカせんべいこそが、われわれにとって「最高」なのだ。

このシカせんべいに比べたら他の野草や何やらはカス同然。
本当にカスみたいなものなのだ。
オレはこのシカせんべいのためなら戦うこともいとわない。

今まで何頭もの友との戦いがあった、そして別れも。
すべてはシカせんべいのためなのだ。

シカせんべいを勝ち取るためには手段を選んではいけない。
強く、はやく、堂々とおこなわなければならない。

人間たちから恵んでもらっているなんて気持じゃダメだ。
シカせんべいはシカが食うためにあるのだから、人間たちから奪い取らなければならないのだ。

ある時だった。
人間の女がオレにシカせんべいをさしだしてきた。
シメシメと思った。
なぜなら、さしだしてきた反対の手にはシカせんべいの袋が無防備に持たれていたからだ。

オレは無論、袋のほうを奪い取った。
女は怖がってビクビクしていた。

うまくいった。
このシカせんべいはすべてオレのものだ。
そう思った、その時だった。

横から他のシカ野郎がオレの袋にかみついてきた。
渡すものかと、オレは力いっぱい引っ張った。
すぐに袋はまっぷたつに裂けて、中のシカせんべいがあっちこっちに散乱した。

まわりのシカどもも群がりだしてきた。
シカだけではない。
スズメやハトどもも群がり、せんべいをついばみだしたのだ。
オレはそいつらを追い出すために力の限り戦った。

大乱闘になった。
鳥たちは逃げていったが、シカ同士はお互い一歩もゆずらなかった。
押しあい、へしあい、ひっぱりあいを繰り返した。

そしてわれわれは疲れて倒れこんでしまった。
せんべいはまだ落ちていたが、もう動くことができなかった。

するとさっきのスズメたちが帰ってきてせんべいを食べ始めた。

「やめろ~」

と、思ったが動く気力がなかった。
動けなかったが、腹はまだ減っていた。
残念そうに腹がなっていた。
コメント
そうでしたか。。。ここに移られたんですね
(^^。また時々寄らせていただきます。
いつまでもお元気で!
2009/05/18(月) 22:11 | URL | 一修行者くん #ju/aB5XM[ 編集]
ありがとうございます。
時々よってください。
2009/05/21(木) 22:17 | URL | 子牛 #-[ 編集]
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Author:子牛
ようこそいらっしゃいました。
大人向けの創作童話を作っています。
よかったらみてください。
ありがとうございました。

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