子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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イカの唄

イカの唄



私たちは世界そのもの
私たちは世界そのもの

なぜなら
なぜなら

私たちがいなかったら
私たちがいなかったら
世界はなりたたないから

本当だよ 嘘じゃない
本当だよ 嘘じゃない

ためしにイカを全部殺してみる?
ためしにイカを全部殺してみよっか?

すぐに生態系は崩れて
みんな地球に住めなくなるよ

本当だよ 嘘じゃない
本当だよ 嘘じゃない

みんながみんな関連しあって生きている
みんながみんな一人じゃ生きられない

生態系って素敵だね
だって友達の輪みたい
食べて食べられて
色々あるけど
みんなみんな
同じ青い地球の友達だね

はばかりながらその輪の中心は
私たちイカ イカなんだい
だから

私たちは世界そのもの
私たちは世界そのもの

なぜなら
なぜなら

私たちがいなかったら
私たちがいなかったら
世界はなりたたないのだから
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予言

予言



平凡で終わりたくないというのは
確かに誰もが願うことではある。
自分だけは他のものたちとは違った
よりよい人生を送りたいと願うものだ。
歴史に残るような大仕事をしたいとか
王族や貴族などと結婚して優雅に暮らしたいとか
誰しも夢を見るものであるが
しかしほとんどのものは実現できないか
できたとしてもそれにともない厳しい現実が待ち受けていて
それが苦悩の素になることがほとんどだ。
さてここに

「どうせ生まれるなら平凡なのはいやだ」

そう願って生まれてきたタコがいた。
そのタコはそのとおり平凡なタコとしては生まれてこなかった。
予言能力をもって生まれてきたのだ。

タコの名前はポールと言った。
タコは墨を吐く生き物だが
ポールの吐く墨が変わっていた。
それを偶然見つけておもしろがった人間の男がポールを捕獲して自分の家へ持ち帰った。

男はポールを最初単なるペットとして飼っていたが
ある時このポールの吐く墨が
驚くべきことに未来の予言をあらわす文字になることを知った。

それからというものその男はギャンブルの帝王となった。
この国で流行していたサッカー賭博によってだ。
サッカーの試合が行われる前にその対戦チームの名前をポールに見せると
ポールはどちらかの名前を墨で書く
ポールが書いたほうのチームが必ず勝つのだった。

その男はギャンブルで勝ち続け人格が変わった。
横暴で傲慢
そして残酷な人間になってきた。
そしてポールのことを金のなる木にしか見なくなってきた。
それが嫌だったが予言する機会があればやってしまう習性が自分にはあった。

男はギャンブルでつちかった豊富な資金で
この地域全体をとりしきるギャングへと変わった。
くわえた金を絶対にはなさず
金に近づく人間を容赦なく攻撃する様からその男は「ワニ野郎」と呼ばれるようになった。

自分の能力がひとりの男を悪の道へと変えてしまったことにポールは苦悩した。
平凡じゃない生き方をしたいと願ったがために備わった予言能力が悪用されているのだ。
逃げ出そうと考えたがどうも水槽から逃げることはできない。
お先真っ暗だ
こんなことだったら平凡なタコに生まれたかった。
いや、いっそのことイカにでも生まれればよかった・・・そう考えていた時

知らない人間たちが大人数でやってきた。
なにごとかと思っていたら自分に用があるようなのだ。
なんとポールの噂を聞きつけた新聞記者がポールを取材してきたのだった。

みんながポールを奇跡のタコだともてはやした。
なかにはポールを神のように敬う人間も出始めた。
そうされるとポールは今までに味わったことのない高揚感を味わったのだ。

ちょっと前までお先真っ暗だと思っていたポールだったが
みんなにチヤホヤされてくると
これも悪くないかなと思った。

そしてポールは奇跡の予言タコとして一躍有名になったのだった。

ブブの逃亡記

ブブ2



姫からの突然の結婚申し込みを断ったオラは
あれ以来ずっと姫の追手から逃げる生活になってしまった。
なんとか命からがら城下町の外に出ることができたが
もう何日も食べ物を食べていないせいかオラの腹はまるでキリギリスのように鳴いている。

それでもオラは必死に逃げた。
寝る間も惜しんで逃げた。
河沿いに南に下って懸命に走った。
そしてオラは過労と栄養不足のため
いつしか気を失ってしまったのだ。

気がつくと目の前にドクロの首飾りがあってびっくりした。
わっと驚き立ち上がろうとしたらクタクタとへたり込んでしまった。

「まだ安静にしてなきゃだめですよ」

オラにそう言って若い女が布団をかぶせた
ドクロの持主はなんと若い女だった。
首飾りの下の乳房はむき出しになっていたからドギマギした。
そしてその女は美人だった。
急に城の姫も美人だったことを思い出した。

しばらく沈黙が続き
女が何か作業をしている音だけがカサカサと続いた。
カサカサ音にたえられなくなってオラが何か話しかけようとおもったら
女はサッと外に行ってしまった。

それとほぼ同時に男が入ってきた。
オラは本当にたまげた。
びっくりしすぎて尻の力で10センチほど跳ね上がった。
なにせこの男ときたらオラとそっくりなんだから。

「具合はよくなっただか?」

男は早口田舎言葉で聞いてきた。
オラがうなずくと顔いっぱいに安堵の表情をみせた。

「なんせオイラとそっくりなんだものだから心配しただ」

オラはその村にしばらく滞在することにした。
こんな辺鄙なところなら姫の追手もこないだろう。

何日かたつとすっかりオラはこの村のみんなとなじめた。
この村の人々は信じられないくらい純朴で人懐っこい人ばかりだった。

それから三ヶ月かたち
オラは村の娘と結婚することになった。
結婚相手は最初にオラを看病してくれたあの娘だ。
美人だからオラは満足だった。
そして結婚式の日になった。

村では様々な儀式が執り行われ様々なご馳走が並べられた。
男たちが火の棒をかざして勇ましく踊っていた。
そしてイモムシのフライ・・・これは村一番のご馳走だった。
それを嫁と踊りを見ながら一緒に食べた。

そんなゆったりとしていた時を急にざわめきが裂いた。
なんと姫の追手がやってきたのだ。
オラは反射的にかくれた。

しばらく村人と兵士の間に小競り合いの音が聞こえた。
オラはかくれていたからわからなかったが
なんとオラにそっくりのあの男が兵士に連れて行かれてしまったようなのだ。

騒ぎが収まってからオラはその話を村の仲間から聞いた
なにやら申し訳ない気持とほっとした気持が
交差するようにオラの胸を通り過ぎた。

それから1ヶ月がたった。

困ったことがおこった。
オラの嫁が本性を現してきたのだ。
こんなにもわがままな女だと思ってなかった。
家事からなにまで全部オラにやらせて自分だけさっさと外出してしまうは
オラが昔ワニをつかまえたと話すと私もワニがほしいと言い出すわ
まったくわがままでしょうがなくなった。
村のみんなはとても優しくて純朴なんだが
この嫁だけは違ってたんだ。

そんな時あの男から手紙が村に届けられた。
オラはそれを読み終えてから同じわがままなら
いっそ金持ちのほうと結婚すればよかったとひそかに後悔した。



拝啓 村長および村のみんな

まずオイラは無事です。
城の連中はオイラにとても優しくしてくれています。
なぜならオイラは姫の夫となったからです。
今オイラはむこうでブブと名乗って
まるで王子のように贅沢に暮らしています。
オイラはブブではないと言おうとしましたが姫はオイラが間違いなくブブだと思い込んでいてそれを壊すのも可哀想だし、なによりブブ本人がこの姫を恐れて逃げているという話だったのでオイラは黙ってることにしました。
たぶんこれから一生ブブとして城に住むことになると思います。
姫は機嫌が悪いとわがままだけど、本当は気が優しい人です。
オイラは今たいへん満足な暮らしをしてます。
だから心配しないでください。
近々そちらに姫とともに出向けたらなと思います。
その際は本物のブブはブブのそっくりさんだということで姫に説明します。
たぶん姫はそれで納得します。
それではみんな元気で。
いつか会える日まで

わがままプリンセス

わがままプリンセス



ほんに幼いころから姫様はそうでした。
突然わがままを言いだしてこの爺の困った顔を見るのが好きなんです。
なにを言いだすかと思えば突然

「ワニを飼いたい」

と言いだしました。
爺は震え上がりました。
というのもこの爺は若かりし頃にワニに片腕を食われて死にそうになった経験があるからです。
震え上がっている爺めの姿を嘲笑う姫様のお顔がありありとみてとれました。
爺が昔片腕を食われたことを知っててそのようなことを・・・おお、なんという姫様でしょう。
姫様にとって爺の恐怖する姿ほど楽しいものはないみたいです。
姫様は私に「この役立たず」と一言いうと

「すぐに城の全員にワニを捕まえるように伝えよ」

と早口で命令したかとおもうと
ズカズカとお部屋の奥に行ってしまいました。

それからというもの大変でした。
城下町から出てすぐのところに大きな河がありまして
城内の者は総出でワニさがしです。
内心皆みつかりませんようにと願っていました。
しかしみつかってしまったのです。

ワニは河辺でくつろいでいました。
ただ単に殺すのなら遠くから弓矢を放つなりできそうなのですが
姫様は「飼いたい」との希望ですので捕まえなければなりません。
皆尻込みしました。

ワニは体長5メートル近くありそうな大物でした。
そのアゴは鉄でも砕きそうなくらいガッシリとしていて
その尻尾は大木をなぎ倒しそうなくらい太く雄雄しいものがありました。

誰も近寄れませんでした。

結局そのまま誰もワニに触れずに城に戻ったのです。
姫様は当然激怒されて城の兵士ひとりひとりに「腰抜け」と声をかけてまわり
それからというものお部屋にこもりっぱなしになってしまいました。

私が様子をお伺いに参りますと

「ワニ」

と一言おっしゃってお部屋の奥にまた閉じこもってしまいます。
そのような状態が何日も続きました。
それからしばらくして

「ワニをみごと捕まえたものには金100万ペンをあたえる」

姫様がこのようなお布令を突然出したものだからびっくりいたしました。
そのような訳で城には国中から屈強な若者たちが集まってきたのです。

ある者は岩をも砕く強靭な拳を有し
ある者は100戦負けなしの剣豪でした。
姫様はそれらの者どもにお目どおりすると

「大言は嫌いじゃ。ワニを捕まえることができた者のみまた会おう」

と言ってお部屋の奥に行ってしまいました。

それからというもの毎日のようにワニに向かっては敗れていく若者たちの姿の報告を・・・毎日のように聞きました。

ほとんどの者は本物のワニに出会うとその迫力に打ちのめされて
触れることすらできずに撤退していきました。

もうだめだろうなと皆あきらめました。
そもそもワニを捕らえようなんて無理な話です。

ところがついにワニは捕まったのです。
ある若者が現れました。
名前をブブと言いました。
ブブは自分が囮になってワニを上手く誘導し
あらかじめ網を張った落とし穴に落とし見事ワニを捕らえたのです。

皆おどろきました。
そしてブブは英雄になったのです。
城下町中の人間から祝福をうけました。

そしてブブは意気揚々とワニを連れていったのです。
褒美の金100万ペンを貰うとさっさと帰ろうとしたところ姫様は

「勇敢で賢い者は好きじゃ。わらわの婿にならんか」

と呼び止めました。
姫様の近くにいた王様は突然の姫様の発言にびっくりして
1メートルくらい飛び跳ねました。
しかしブブは立ち止まって肩をすくめ
こう言い放ち去っていったのです。
城にいる全員が冷凍室のなかに入ったかのように氷りつきました。

「おら、わがままな女は嫌いだ」
プロフィール

Author:子牛
ようこそいらっしゃいました。
大人向けの創作童話を作っています。
よかったらみてください。
ありがとうございました。

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