子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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野菜旅行

野菜旅行



むかしむかしあるところで大根さんと人参さんが出会いました。
二人はすぐに仲良しになり一緒によく遊ぶようになったのです。

大根さんがぜひ自分の家に人参さんを招きたいと思い、人参さんを誘うと人参さんは喜んで大根さんの家まで行きました。

大根さんは人参さんのことを大根さんの家の人に紹介すると大根さんの家の人はみんな人参さんのことを冷たい目で見ました。

「なんでこの人赤いの?」

「なんて小さくてみっともないのかしら」

人参さんはいたたまれない気持ちになって外に飛び出してしまいました。
大根さんは後を追っかけました。

「ひどいや、大根さん」

人参さんは涙ながらに訴えました。

「あんなにひどく冷たくされるなんて思わなかった」

大根さんは涙を流して謝りました。
すると人参さんの機嫌は少し回復しました。

次の週になって
こんどは人参さんが大根さんを人参さんの家に招待しました。

「うちの人は優しいから大丈夫」

人参さんは胸をはりました。
ところが人参さんの家につき大根さんを家の人に紹介すると人参さんの家の人は大根さんを冷たい目で見つめました。

「青白くて気持ち悪いな」

「無駄に大きいんじゃなくて」

こんどは大根さんがいたたまれない気持ちになって外に飛び出しました。
人参さんはあわてて大根さんを追いかけました。

「ひどいやひどいや、人参さん。あんなに冷たくされたのは初めてだ」

「こんなつもりじゃなかった」

人参さんは涙を流して謝りました。

なぜ少しだけ肌の色や体の大きさが違うだけで冷たくされなければならないのだろう。
大根さんと人参さんはいやな気分になりました。
そして決断したのです。
より自由な世界を求めて旅に出ようと。

山を越え
谷を越え

大根さんと人参さんは二人で一緒に歩き続けました。
そして一週間が過ぎました。

そこは田んぼの畦道でした。
夕焼けがきれいに二人の顔を赤く染めています。
そんな大根さんと人参の前に一人の人間の老婆が現れました。

老婆は大根さんと人参さんの姿を目にすると少したじろぎながらもすぐに目をまんまるくして「ほーほー」と言いながら近寄ってきました。

「お前さんたちは何をしているんだい」

大根さんと人参さんは老婆に今までのいきさつを説明しました。
すると老婆は目を細めて「そうかい、そうかい、かわいそうにのう」と二人に同情しました。

「差別がないところを求めて旅をしているんです」

大根さんと人参さんは声をそろえて言いました。
老婆は大きくうなずき「旅で疲れているだろう。私の家に来なさい」と二人を誘いました。

老婆の家に着くと老婆は「料理をもてなすんでちょっと待ってな」と言って奥のほうに行きました。
しばらくするとおいしそうな味噌の匂いでいっぱいになったので大根さんと人参さんは料理のことで頭がいっぱいになりました。

老婆が戻ってきました。
料理ができたかなと思って大根さんと人参さんは胸を弾ませました。

ところが老婆を見て大根さんと人参さんはギョッとしました。
なぜならさっきまでとは雰囲気が違うと二人は感じたからです。
老婆は笑顔でしたが明らかに作り笑いであることがすぐにわかりました。
そして手に持っている包丁が怪しく光っていました。
老婆はこう言いました。

「さ~て、二人ともこっちにおいで仲良く一緒に煮込んであげるからね」

老婆が殺気だって二人を捕まえようとしました。
大根さんと人参さんはあわてて老婆の家から跳び出し自分たちの家の方向に戻っていったのでした。
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悪魔か神か

ドラゴン



西暦千八百七十五年四月十五日 英吉利にて


主に栄光あれ。

神の僕たる私ポール・マックスが見たものは禍々しい飛行物体でありました。
それは雷鳴響きわたる嵐の日の出来事。

その日の朝、私はある男と面談していました。
その男は小さくかすれた声で「ジョージ・モルガンです」と名乗ると告白をはじめました。

その男が告白した内容は今までに私が聞いたことがないものでした。
正直言って散々な内容でした。
その男はある女と不倫したあげくその夫を殺害し、それを目撃した女の首を絞めて殺したとのことでした。
そして二人を河に流して逃亡したのでした。
しかもその行為を何回も繰り返したのです。
すなわち逃亡して逃亡した場所の夫人と不倫しては、ばれたら殺害し逃亡するという行為を何回も繰り返したということでした。

私は耳を疑いました。
まさかそんなと思いました。
しかしもしそれが本当ならば私の目の前には残虐な連続殺人犯がいることになる。
私は背筋が段々と硬直して凍り付いていく感覚を覚えました。

おお主よ。
あなたはかしこくも「汝の敵を愛し汝を傷つけるもののために祈れ」とおっしゃられた。
しかしあの時の私は自分の身の安全とこの男を一刻もはやく警察に引き渡さなければいけない気持ちでいっぱいになりました。

私は男の告白を途中で止め一時席を外し神学生を倫敦警察署に使わせたのです。
そして私が男のもとに戻っていくとその男はもういませんでした。

私が男の行方を確かめようと思って外に出ると雷がかなりの近くで落ちてきました。
その雷鳴の激しさで私は尻餅をついてしまい
そして天をあおぐとその先にそれはありました。

それはドラゴンでした。

その時私は確信しました。
あの男は悪魔の化身だったのだと。
あの男の本性は禍々しいドラゴンの姿をした悪魔だったのです。





西暦千八百八十四年六月七日 日本にて


オラは見ただ。
オラの生涯の中であんなにたまげたことはねぇ。
あれを見てからというものオラは幸せになっただよ。

あの日オラはいつもどり大根を見に畑さ、よっただ。
去年は大変な不作でオラの村のもん皆、神経質になるくらいぴりぴりしてた。

そんな時にひとりのご老人にお会いしたんだ。
白い長い髭に長いまつ毛、頭は禿げて光ってただ。
オラは直感的に思っただ。

このお方はただ者じゃねえって。
このお方は仙人様にちげえねえって。

ただちにオラは仙人様を家に招いてもてなしただ。
女房に言って聞かせてオラの家で出来る最高の食材で料理をつくらせた。そうは言ってもオラの家は貧乏だからキノコや大根くらいしか出せないだが奮発して白米を出しただ。魚や肉もお出ししたかっただが仙人様は魚や肉をお食べにならないとおっしゃって。
ほっとしただ。
「やっぱり仙人様は無駄な殺生はなさらないんだな」と女房と一緒に感激しただ。

仙人様は食べ終わると合掌して「この家に幸せがありますように」とお祈りをしてくだせえました。
そして家を出て行かれましただ。

仙人様が遠くに見えなくなるまでオラ達は見送っただ。
そして山のふもとの辺で見えなくなると
そのお方は真の姿を現しただ。

龍だ。
どでけえ龍だ。

オラと女房は腰抜かしただ。
山と同じくらいでかかったからだ。

仙人様は龍だったか。
いやあの方は神様なんではねえのか。

それからというもの奇跡が起こっただ。
オラと女房は大金持ちになったんだ。
あのお方が龍になって飛んでいった所までいったらなんと金がざくざくあっただよ。
もう一生贅沢して暮らせる金が手に入っただ。
神様のおかげだ。
ありがたやありがたや。
感謝しても感謝しきれねえだ。




天界にてある龍(ドラゴン)のつぶやき


人間達は私の姿を見てあるところでは悪魔と言い、あるところでは神と言う。
まったくおかしなことよ。
私は悪魔でも神でもない。
あの殺人犯の男もあの老人も私とは無関係のただの人間だ。
その場所の近くをただ私が通り過ぎただけである。
人間達は私の姿を見ると色々と思考をめぐらせて作り話を作ってしまうかもしれないのでしばらく私は天界に住むことにしよう。

大きな蛇

大きな蛇



ここに一匹の蛇がおりました。
この蛇は大変な大食いで一日中なにかを食べておらないと気が済まないという有様でした。

そういうわけでこの蛇の体はどんどん大きくなっていったそうです。
どんどん大きくなった蛇はついには大人の男が三人並べても足りないくらい大きくなってしまいました。

ある日のこと
いつものように食事をすました蛇は空を見上げました。
鳥が落っこちてこないかなと考えながら。
すると目の前に見たこともない巨大な動物が横切りました。

龍だ。

蛇は大きな口をあんぐりあけて驚きました。
驚きのあまり顎がはずれてしまうほどでした。

しばらくたち蛇は自身の顎の痛みに気づき我に帰った時はもう夕暮れ時でした。蛇の腹はもうグーグーとなり始めていましたが、顎が痛くて何かを噛むと激痛が走り食べられなくなってしまいました。

龍はどこにいったのだろう。

蛇はしばらく考えました。
そして

オラも龍のように大きくなって空を自由に飛んでみたいとも考えました。

そう思ったと同時に動き出しました。
龍が飛んでいった方向に向かって歩みはじめたのです。

そして一週間が過ぎました。
少しやせてしまいましたが顎のほうはもう治り食欲も元にもどっていました。

しかし龍はまったく見つけられません。
道行く他の蛇仲間に聞いてみても誰も見たことがない様子でした。

あれは夢だったのか。

顎がちくりと痛みました。
いやあの顎の痛みは本当のものだった。
オラは龍を見たんだ。
まだあきらめないぞ。

しかしここで蛇にある発想がうまれました。
それはどんな蛇も思いついたことがないとんでもない考えでした。

オラ自身が龍になればいいんだ。

なんでそう思ったのかわかりません。
龍を追いかけていたはずの蛇が今度は自分自身が龍になろうと思うなんて、しかし蛇は本気でした。

どうすれば龍になれるだろうか・・・

まず龍はとてつもなくでかかった。
それが第一。

そして空を飛んでいた。
しかも凄い速さで。
それが第二。

オラのわかっていることはそれだけだ。
空をどうすれば飛べるのかそれはわからん。
鳥に聞こうとしたら「蛇が飛べるわけない」とつっぱられた。

しかし体をでかくする方法は知っている。
食べることだ。
これからいつもの倍食事をすることにしよう。

それからというもの蛇は本当にいつもの倍の量を食事しました。ただでさえ大きい体はみるみるうちに大きくなって太さは丸太のようで長さは大人の男が五人縦に並べたくらいに大きくなってしまいました。

しめしめと思いました。
これで着実にオラは龍になる道を歩んでいる。

しかし問題が起こりました。
あまりにも大きくなりすぎて動くこともままならなくなってしまったのです。

これでは龍どころか単なる肥満の蛇でした。
もちろん空を飛ぶことなんてできません。

しまった。
そう思った時に雷が光りました。
そして龍がふたたび目の前に現れたのです。
今度は蛇の前に降りてきました。
蛇は仰天しました。
体の大きさときたら自分の数倍、いや数十倍はあったのですから。
蛇はまた顎をはずしてしまいました。
龍は蛇の姿を見てこう言いました。

「蛇は生まれた時から蛇であり、龍は生まれた時から龍なのだ。」

そう言ってからすぐに飛び立って行ってしまいました。

虎と小僧

虎と小僧



相模の国のお殿様におめでたい贈り物が届いたそうじゃ。
それは甲斐の武田公からの贈り物で大層立派な虎の絵じゃ。
今にも襲い掛かってきそうな力強い眼をした縁起物でこれをお殿様は大変お喜びになったそうな。

ところがお殿様にはお一人ご子息がおられた。
年は六つで名を鷹丸様といいました。
この若様がこの虎の絵を震えんばかりに怖がってしまいました。
夜に襲って食われるのではないかとお殿様に相談したのです。
お殿様は馬鹿馬鹿しいとお思いになられましたが若様がこれほど怖がっていては困るし、かといって同盟を結んでいる武田公の絵を捨ててしまうわけにはいかないということでどうしたものかとお殿様にながらく従事しているお坊さんに相談したのでございます。
するとお坊さんは、

「あの絵からただならぬ霊気を感じます。わたしの弟子にひとり霊能力が高い者がおりますゆえ、そやつにお払いをさせてはいかがでしょうか?」

と申しました。
お殿様はそんな代物なのかと首をかしげましたが若様になにかあってはいけないと思いそのお坊さんの言うとおりにしようと約束なさりました。

さて寺に帰ったこのお坊さんはさっそくその弟子を呼び出しました。
弟子はまだ八歳の小僧で名を海空と申すものでございました。

「海空、わしのかわりにその虎の絵に祈祷をしてまいれ」

「えっ、和尚様。わたくしは霊能力なんてありませんけど・・・」

「ばかもん、あれはただの絵じゃ。般若心経とか読んでそれっぽいお払いしてくればそれでいい。行って来い。」

そういうわけで次の日の朝、海空はお城まで行くことになったのでした。

その日はどんよりとした曇り空でございました。
まるで小僧の気分を写したかのようで雨が今にも降り出しそうな感じでした。

こんなつまらんことしたくないな。

小僧は思いました。
しかしお城に行けばおいしいものを食べられるかもしれないと考え、重い足をひきずるようにお城に向かったのです。

絵を見て小僧は後ずさりました。
たしかに若様が怖がるのも無理もない迫力がそこにはありました。

「お殿様、若様、ご安心ください。今すぐに祈祷をはじめます。さすればこの絵に住まう悪霊は立ちどころになくなります。では。」

小僧は和尚に言われたとおりに絵の周りにお札をはりつけてから般若心経を数回唱えた後に「エイエイエイ」と掛け声をしました。そしてお殿様のほうを振り返り

「もう大丈夫です。悪霊は消え去りました。」

と言いました。
お殿様がお礼にごちそうをすると言ってくださいました。
小僧は何かだましたようで悪いなと思いつつも食欲には勝てずにたらふく食べて帰ったのでした。

その夜。

小僧は夢をみました。
そこは密林地帯でございました。
まわりに人はおらずキーキーと鳥だか猿だかの鳴き声が聞こえるだけでした。

しばらく歩いていると大きな牛に会いました。
小僧はびっくりして立ち止まりましたがむしろ牛のほうが何やらおびえている様子でした。

なんだと思って手を見てみました。
毛むくじゃらで手の平に肉球がついていました。
「なんだー」と叫ぼうと思ったら「ガオー」と声が出ました。

その時、小僧はわかりました。
自分は虎になったのだと。

急に小僧は強気になってきました。
ためしにこの牛を食べてみようかと思いました。
しかしさっきごちそうをお城でたらふく食べたばかりだしあまり食欲がないことに気づきました。

「ガオー」ともう一回叫ぶと牛はあわてて逃げ去りました。

小僧は俄然強気になって密林を行進するかのようにのっしのっしと歩みました。会う動物みんなが小僧を見るとびくびくしていました。小僧は嬉しくてしょうがなくなりました。

しばらく歩くと河に出ました。
それは本当に大きな河で小僧はそこで水を飲みました。
すると「おしっこしたい」とふいに思いました。

目が覚めると満月の光が小僧の眼に入り込みました。

なんだ夢か。

小僧は少しがっかりしましたがカワヤに向かわなくてはいけないと立ち上がりました。
今年の冬は寒さが厳しく小僧は身を縮めるように歩いていました。

するとグニっと何かを踏んだ感触がありました。
下を見ると蛇がとぐろを巻いていました。

「ギャー」

小僧は驚いて跳ね上がりついでにおしっこをもらしてしまいました。
声を聞いて和尚が灯りをもって駆けつけてきました。

「蛇が、蛇がー」

小僧はあわてふためいて目をおさえていました。
和尚はその様子をあきれた表情で見てから笑いました。

「ばかもの、よく下を見てみろ。」

そう言って蛇のほうに灯りを照らしました。
小僧はおそるおそる見てみました。

「あっ」

それはただの紐でした。
さっきまで虎のように勇ましい気分だったのに何だか恥ずかしい気持になりました。

「まぁ、お前もまだ未熟者ちゅうことじゃ」

陽の光につつまれて

ビューティーサンシャイン



ナレーター:ここは天界。
天界の姫、天照大神は機嫌が悪かった。
理由は誰にもわからない。

わらわは天照大神じゃ。
いきなりだがわらわは機嫌が悪いのだぞえ。
実につまらん連中ばかりじゃ。
実にくだらん慣習ばかりじゃ。
実にどうでもいいことばかりなのじゃ。

わらわは世の中を明るく生きたいのじゃ。
つまらない神生なんてまっぴらごめんじゃ。

あまりにもつまらないのでわらわは天の岩戸に引きこもることにしたぞえ。
まわりの連中のびっくりする顔をみたいのじゃ。

案の定あのじい達のあわてた顔、おもしろくてしょうがないぞよ。
姫様出てきてくださいって泣きわめいておるわ。

ナレーター:世は暗黒につつまれる。

つ、つまらん。
天岩戸の中ってこんなになんにもないものなのか。
しかしこのまま出るのも癪じゃ。
じい達の顔にもあきてきたぞ。

この天岩戸のなかで何かおもしろいことはできないものか。
そうださっそくひとりになれたのじゃ。
ひとりでないとできないことをするのじゃ。

この岩に落書をしてみようか。
それとも思い切って彫刻でもほってみようか。
そうだ虎でも彫ってみよう。
勇ましそうな奴をな。
でも誰も見てくれないとさみしいな。

こっそり出てみようかな。
否、それだとわらわが負けたみたいで気にくわぬ。

・・・

ふと思い出した。
あれはわらわが幼き日のことじゃ。

お囃子の音が聞こえてきた。
甘い杏飴の香り。
年に一度の天の祭りの日。

わらわはじいに連れられて祭りを見に行ったのじゃ。
あの頃はじいも少し若くて髪も多少はえていた。
わらわは周りのものに巻き込まれて迷子にならぬようじいの手をぎゅっと握りしめて歩いていた。

お囃子の音が大きくなってきた。
わらわはそれらの音に引き込まれていった。

じいはいつのまにか隣にいなかった。
しかしわらわはそのそのことに気がつかずひたすらお囃子の音がなるほうへ向かっていったのじゃ。

そしてわらわはお囃子の舞台へとたどりついた。
たどりつくやいなや、わらわは一心不乱に舞踊ったのじゃ。

無我夢中という言葉があるが、この時のわらわこそが無我夢中である。
わらわは舞っていたが自分が舞っているなんていう感覚は消え失せていた。
ただそこには躍動する鼓動が宙に漂っているだけなのじゃ。

わらわが舞終わるとあふれんばかりの歓声。
そしてじいが目の前に立っていた。
じいを目の前に認めるとわらわは急に孤独が怖かったことに気づいた。

じいは「素晴らしかったですぞ」と言いながら大きくごつごつした手でわらわの頭をなでた。

・・・

音がする。
これはそうじゃお囃子の音じゃ。
そしてじいの声も聞こえる。

なにやら気になってきたぞ。
そろそろ外に出てみようか。

ナレーター:天照大神は外を少しのぞいてみた。

なんとじいが踊っているではないか。
それにしても何とも下手くそな舞じゃ。
見るにたえん。

「わらわが舞うぞえ」

ナレーター:天照大神は舞いはじめた。
     
舞終わった時にまた
じいの顔が。
そしてあの時と同じ言葉を言った。
しわくちゃ顔は変わってしまったがな。
どうやらじいはわらわが出てきてくれたことがよっぽど嬉しかったとみえる。
しょうがないやつじゃ。

ナレーター:世はまた明るさを取り戻したのだった。

わらわはまたあの頃に戻ったように一心不乱に舞ったのじゃ。
プロフィール

Author:子牛
ようこそいらっしゃいました。
大人向けの創作童話を作っています。
よかったらみてください。
ありがとうございました。

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