子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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CHIRITA

チーター



俺様はチーターのチリタ。短距離走の世界チャンピオンなのだ。誰もが俺様のスピードにはついてこれない。まさに無敵なのだ。

一部の砂漠地帯ではグーとかいうラクダが評判になっているみたいだが、あんな奴は一地方のチャンピオンにすぎない。いわば井の中の蛙だ。俺こそが真のチャンピオン、世界チャンピオンなのだ。

さあ、全世界に散らばっている井の中の蛙ども刮目するがいい。今日は年に一回、世界選手権が行われる日だからな。

そして世界選手権が始まった。チリタの他に集まってきた短距離走の猛者たち。どれも猫科の強敵だったがチリタの敵ではなかった。しかし一匹だけ猫科ではない動物がいた。「見たことない奴だな」とはチリタも思ったがそれ以上気にとめなかった。

レースが始まった。チリタがやはり圧倒的に速く他の者の体を三頭分はリードしていた。

誰が見ても勝負は明らかでチリタはもう手を抜き始めていた。

その時だったチリタの横を風のように通り過ぎる何者かがいた。
それはチリタが見たことがない動物だった。

ハヤブサだ。
あっという間にゴールまで飛んでいった。

チリタはいかに自分が井の中の蛙だったか思い知った。
しかし悔し紛れにこう叫んだ。

「あいつ走ってねぇじゃん」

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稲妻グー

稲妻グー



ラクダのグーはアスリートだった。
砂漠地帯の短距離走チャンピオンなのだ。
それはそれは速く王様の名馬よりも速かった。
だからここら辺のみんなは彼のことをこう言って尊敬した

「稲妻グー」と。

だけどグーには、ひとついただけない癖があったのだ。
それはレースの前後にツバを吐く癖があることだった。
これは見ている客や一緒に走る走者たちを不快にさせた。

ある時、ファンであるという老人がそのことについて注意した。
老人は実に紳士的にグーの走りは素晴らしいことを褒め称えた上で少し苦言をていした訳ではあったのだが、グーは烈火の如く怒りまくったのだ。
いわく「俺のスタイルにケチをつけるんじゃねえ」と。

それ以来グーにケチをその事を注意する者はいなくなった。
何ヵ月かたったある日、グーはレースに出場した。
となりにはグーの学校で後輩だったラクダが出場した。
彼はグーが目にかけて可愛がっていた後輩ラクダだった。
丁寧に挨拶してきたのでグーも上機嫌だった。

するとその後輩がグーの目の前にペッとツバを吐いた。
それを見たグーはみるみるうちに機嫌を悪くして、ついには取っ組み合いのケンカになったのだ。
周りの者はあきれてものも言えなかった。

アンタレス

アンタレス



ぼくは小さい時から嫌われものでした。

そういうのってたいてい本人の思いこみの場合が多いですけど、ぼくの場合は本当にそうなのです。これも蠍の子供として産まれたぼくの宿命なのでしょう。

まわりの友達は怖がってぼくに近づきません。みんなぼくのことを「悪魔の子供だ」と言って怖がって遠ざかるのです。

ぼくの尻尾には毒針があります。
これをみんなが怖がるのです。

そりゃ、身に危険を感じれば刺しちゃうことはあるけど、
基本的に毒針はめったに使わないのです。

でも、だめなのです。

みんな、ぼくを怖がって近づかないのです。
そこで、ぼくはダメもとで神様にお祈りをしてみました。

「神様、ぼくの毒針をなくしてください」と、

すると何と神様があらわれたんです。
空の上から降りてきました。
白い立派なひげをはやした理想どおりの神様でした。
ぼくの目の前に降りてこう言いました。

「一年間、だれも刺さなければ、その毒針をとってあげよう」

それからぼくの一年間が始まりました。
ぼくは神様との約束を絶対に守り抜こうと決意しました。

みんな、やっぱり最初はよそよそしくて近づいてきませんでした。
いくら刺さないと言っても全然信用してくれないのです。
無理もないことです。それだけぼくの毒針は強力なのですから。

時には遠くから石を投げつけられることもありました。
それでも神様の約束をしっかり守ろうと決意していたので我慢しました。
「臆病者」と馬鹿にされることもありました。
それでも我慢しました。

そうして何ヵ月かたつと変化がおこりました。
友達ができてきたのです。

彼の名前はグー、ラクダです。彼の仲間はみんな怖がって近づいてきませんでしたが、グーだけは「全然だいじょうぶ」と言って友達になってくれたのです。

ぼくたちはとても仲良くなり、いつも一緒にいるようになりました。
グーは少し短気なところもありました。ぼくのことを馬鹿にするやつがいたらペッとツバを吐くのです。ぼくは「それはよくないよ。くさいし」と言いました。そうするとグーは次からしなくなりました。

それを見てはっとしました。

何か気にくわないことがあった時に相手を毒針で刺していた自分を思い出したのです。

それ以来ぼくらのまわりに友達が増えてきました。
ぼくはもちろん毒針を使わなかったし、
グーもツバを吐かなくなりました。
そして、約束の一年がたちました。

神様がぼくの前に現れました。
さっそく毒針をなくしてくれるように頼みました。
すると神様は予想だにしない返事をしました。

「毒針はとらない」

グーはイラっとしてツバを吐こうとしました。
ぼくはそれを止めました。
それを見て神様はにっこり微笑みこう言いました。

「毒針はとっくにないのだよ」

「もはやお前に相手を攻撃しようと思う毒はない。だから毒針はなくなっているのだ。」

えっと思って後ろを振り返ってよく見ると確かに毒針の部分が丸く変わっていたのです。
また前を向いてみると神様はもういなくなっていました。
プロフィール

Author:子牛
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大人向けの創作童話を作っています。
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ありがとうございました。

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