子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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出世物語

出世物語



枯れはてて誰も住めないそんな土地だった。そこにある男がやってきた。その男、なんとこの枯れ果てた土地を五年後に人が住める土地に変えたのだった。

次第に人々が集まるようになり活気溢れる街へと変わっていった。

その男はこの土地に水をもたらしたのだ。海も河も近くにはないこの土地でそれは奇跡だった。集まる人々は次第に男のことを神のように崇めるようになって来た。
街に貯水池を作った。
それにより安定的に水を確保出来るようになった。

男は商売を始める。
商品はその豊富な水だ。
噂はあっという間に各地に広がり男は大富豪となった。砂漠地帯においてこの男ほど有益な人材はいない。各地で引っ張りだこになったのだ。

男の発言力は日を増すごとに強くなって誰も逆らわなくなってきた。そしてこともあろうかこの地域一帯を治める国の大統領になってしまったのだ。

その強椀なやり方に当然ながら反対するものが出てきた。そして大統領暗殺計画が行われることになったのだ。

大統領暗殺計画の首謀者は前大統領のチャバットだ。チャバットは男の家の召し使いを買収した。そして男が寝ている寝室に猛毒を持つ蠍を大量に放ったのだ。

激痛により男は目覚めた。足元を見ると複数の蠍がいた。男は自分の死を予感した。

すると蠍達がクスクスと笑いはじめこう言った。「夢見るからこうなるんだよ。真面目に修業していればいいのに。」

「そうだ、俺は仙術により人々を救う修業をしていたのだ。それがいつしか人々の上に立つことが目的になってしまった。いつからこんなになってしまったんだろう」

男は終わるともなく考え続けた。すると遠くのほうで「おーいおーい」と呼ぶ声が聞こえた。

目を覚ますとそこは元通りの砂漠だった。仙人が目の前にしゃがみこんでいた。男は何かわからずしばらく呆然としていた。すると仙人は男の肩を軽くポンと叩くとこう言った。

「夢見てちゃいかんぞ」
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Author:子牛
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大人向けの創作童話を作っています。
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ありがとうございました。

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