子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

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ファースト・フィナーレ

ファーストフィナーレ2



「ケ・・・ケンくん。」
「おまえも生きてたのか。」

ぼくはナメクジのリュウスケ。
そして友達でカタツムリのケンくんは
マイマイカブリに食べられそうになって
それ以来、生き別れになっていたんだ。
(第一話参照)

ケンくんが言うにはあの後
マイマイカブリに食べられそうだったけど
急に人間がケンくんを拾い上げて助かったみたいだった。
その人間もケンくんを食べるために家に連れて行ったけど
やっぱりやめて外に放り出したみたいだった。

「食べられたかと思ったよ」
「俺なんかあの後も人間に食われそうになったり」
「そんでも助かったんだね」
「まったくどうなるかわからんものだな」
「人間万事塞翁が馬だね」
「だな」

アハハハハハ

カタツムリのケンとナメクジのリュウスケの目の前には
大きな木が1本そびえたっていたので
二匹はうじうじとその木に登っていった。
雨上がりの青い空に届きそうな気がした。

First Finale

(子牛と素晴らしき世界 第一章 完)
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真実の愛の物語

しんじつのあいのものがたり



むかしむかしあるところに
わがままな王子がいました。
人を心の底から愛したことはなく
宮中の女たちなどは自分の欲望を満たすだけの道具と考え
また自分以外の人間を軽蔑している悪い心がありましたので
女たちに口汚い罵詈雑言をあびせて楽しむ悪い癖をお持ちでした。

ある日、王子の前にひとりの女が通り過ぎました。
その女の地味な服装に腹をたてた王子は
当然のように王子はその女に罵詈雑言をあびせたのでした。

ところがその女こそこの国一番の魔女だったのです。
王子はそのことを知りませんでした。
頭にきた魔女は王子に呪文をかけてしまったのです。

そして王子は野獣になりました。
すぐに王子は城から出て
誰に言われるのでもなく密林へと向かっていったのです。

数ヵ月後、
王子は一匹の虎と会いました。
王子はひと目見て恋に落ちました。
美しい虎の名はエリーゼと言い
王子とエリーゼはほどなく夫婦となりました。

はじめは魔女のことを憎んでいた王子ですが
すぐに感謝する気持ちに変わりました。
なぜならエリーゼとめぐりあえたから
人間だったら絶対に一緒になれなかったからです。
王子とエリーゼは本当に幸せに暮らしていました。

ところがある日
その日は雨がしとしとと降り注ぐ灰色の雲の日でした。
虎同士の戦争がおこったのです。
王子とエリーゼは遠くまで避難しようと思いました。
しかし二匹の家の前はすでにたくさんの虎たちに囲まれていたのです。
争っているふたつのグループでした。

虎たちはどちらにつくのか選べと迫ってきました。
しかし王子はどちらにもつけないと言ったのです。
同じ虎同士で争いを起こして何になる。
そんな馬鹿げたことにわたしたちは巻き込まれたくない。
わたしたちの幸せを奪わないでくれ。

王子の言葉を聞いてるうちに一匹の逆上した
青年虎が王子に噛みかかってきました。
自分たちの幸せのみ考えて戦いに参加しないなんて

「この売国奴め」

その時、とっさにエリーゼが身代わりになって噛まれてしまいました。
青年虎は邪魔だといわんばかりにもう1回エリーゼに噛もうとしたところ

「やめろ、エリーゼは噛むな」

と王子が青年虎とエリーゼの間に入りました。
その時、奇跡がおこったのでした。
天界で影ながら王子の様子を見守っていた神様が
王子が真実の愛に目覚めたことを知りひどく感銘をうけたのです。
そして神様のはからいによって王子は人間に戻されたのでした。

ところが周り中に虎だらけの最中に
このはからいは酷でした。

はじめはキョトンとしていた虎たちですが
突然人間(エサ)があらわれて皆
争いを忘れ空腹感に襲われたのでした。
エリーゼでさえも王子がさっきまでいた夫だと思わずに
飢えた目で王子を見たのです。

王子は一目散に逃げ出しました。

レッド・センセーション

赤の感情



赤い悪魔。
ぼくはあいつのことをそう呼んでいる。
あいつのことを見るたびにおぞましい感情がわき起こるのだ。
あいつを見るたびお腹の奥の内臓が自然の理に反抗する。
なんでも自然のままにすることが正しい自然の道なのであるが
人間があのような物を食べること自体不自然と言える。

そう思った僕は冷蔵庫からあいつを取り出して
こっそり公園の壁に投げつけた。
しばらくその赤い塊の成れの果てを見てみると
段々とずりずりと下に落ちていく様は
まるで吸血鬼が口から血をたらしているようで
ゾゾゾと不気味な気分になった。
しかしこれで今夜のおかずにあいつが出ることはなくなるだろう。

ぼくはトマトが大嫌いなのだ。
あんなものは食べ物と呼べないと思っている。
でもうちのママはトマトが大好きで
1週間に6回くらい食卓にあいつを並べるのだった。
ぼくは何回も嫌いだって言ってるのに。
トマトは体にいいのよって出すんだ。
ただ単に自分が食べたいだけのくせに。

そんなわけで公園の壁に投げつけたから
今夜は出てこないだろうと思って
ちょっとほっとしているわけ。

でもしばしば期待は失望の母であるとおりに
そんな安堵感はもろくも崩れ去るわけだ。
崩れ去る・・・まさにその通りだ。
それはあたかも砂の城のよう
期待しては失望に変わる。
今晩の夕食ハンバーグの横に
しっかりトマトがそえてあったんだ。

なんでなんでなんで

「なんで今日もトマト入ってるの?」

「トマトいそいで買ってきたのよ。ママ大好きだから」

ママが言うには遺伝子的見地に立つと
ぼくがトマトを嫌いなのは間違いだと言うのだ。
それはきっと勘違いだから
きっと好きになれるから食べなさいと。

しばらくトマトじっと見てたら
なにか目まいみたいなものがしてきた。
そしてなにか聞こえてきたのだ。

「ぼく嫌われ者だから」

はっとまたトマトを見てみたら
今度はぼくがトマトになっていた。
その前にはなぜかぼくがいる。
ハンバーグをむしゃむしゃ食べているけど
一向にトマトを食べようとはしていなかった。
そりゃぼくはトマト嫌いだから仕方ないと思ってたけど
ずっとそういうかんじが続いたから
おもわず思ってしまった。

「好き嫌いしてないではやく食べんかい」

ご先祖様

ご先祖様



イカの太郎とタコのハッチは仲良しだった。
しかし、時々ケンカをした。
そんな時は決まってこういうふうに言い争いをするのだった。

「なんだよお前なんかタコのくせに生意気な」
「お前こそタコより劣ったイカのくせに」

お互い「イカのほうが優れている」「タコのほうが優れている」と言い争いをするのだった。
当然こんな言い争いは決着がつくはずがなく延々と続くわけだが
今日は太郎とハッチの母親が仲裁に入って静まった。
ハッチの母親がハッチを平手打ちしようとしたところを
太郎の母親がとめてこう優しく二人に言った。

「イカもタコもご先祖様は一緒だったんだよ」

太郎とハッチは衝撃を受けた。
だとすれば僕たちは兄弟みたいなものなのか。

「イカとタコのご先祖様は貝殻つけて海を優雅に泳いでいたのよ」

太郎とハッチは太郎の母親の話を聞きいった。
さっきまでケンカをしていたことをすっかり忘れて
そして二人ともご先祖様のことが頭から離れなくなった。
そして想像力のかぎりをつくしてイメージを膨らませていったのだった。
優雅な優雅なご先祖様の姿が太郎とハッチの目の前に現れるかのようだった。
だが同時に疑問も浮かんできた。
二人同時に太郎の母親に質問した。

「なんでご先祖様は貝殻をとってイカとタコになったの?」

すると太郎の母親は困った顔をしてハッチの母親と一緒にどっかいってしまった。

お母さんたちでも知らないんだ。
太郎とハッチはなぜご先祖様が貝殻を捨てたのか
いくつか理由を考えたのだった。


理由1 重たかった

海をもっと優雅に泳ぎたかった。
そのためにはこの貝殻どうも重たかった
えい、いっそのこと脱ぎさってしまおう
そういうわけで貝殻を捨てた


理由2 イメチェンしたかった

ご先祖様の貝殻は非常にデザインが優れており
海の仲間たちの間で評判がよかった
ゆえに貝殻を変えたいとは言い出しにくかった
えーい、めんどくさい
いっそのことこんな貝殻脱ぎさってしまえ
そういうわけで貝殻を捨てた


理由3 自由になりたかった

とにかく自由になりたかった
この貝殻が自分を束縛している気がした
なぜにこの貝殻は自分を束縛するんだろう
えーーい、こんな貝殻脱ぎさってしまえ
そういうわけで貝殻を捨てた


ここまで考えて太郎とハッチはしっくり納得できていなかった。
なにかが違う気がしたのだ。
それから二人は日が沈むまで一緒に考えた。


理由4 自分の貝殻がどんな感じか見たかった

海の仲間に大絶賛のデザインをした貝殻
実は自分で自分の貝殻を見たことがなかったから非常に気になっていた
自分の貝殻はどういう感じになっているんだろう
気になりはじめたら眠れなくなってきた
そうだ、一回くらい貝殻から出て見てみても平気なのでは
よし、この貝殻脱いでみよう
えーーーい
ふーん、自分の貝殻はこんな感じなのか
よしよし、それじゃもとに戻ろうか
あれ?あれ?
戻れなくなっちゃったよ!!


これだ!!
太郎とハッチはようやく納得したのだった。

わがままプリンセス

わがままプリンセス



ほんに幼いころから姫様はそうでした。
突然わがままを言いだしてこの爺の困った顔を見るのが好きなんです。
なにを言いだすかと思えば突然

「ワニを飼いたい」

と言いだしました。
爺は震え上がりました。
というのもこの爺は若かりし頃にワニに片腕を食われて死にそうになった経験があるからです。
震え上がっている爺めの姿を嘲笑う姫様のお顔がありありとみてとれました。
爺が昔片腕を食われたことを知っててそのようなことを・・・おお、なんという姫様でしょう。
姫様にとって爺の恐怖する姿ほど楽しいものはないみたいです。
姫様は私に「この役立たず」と一言いうと

「すぐに城の全員にワニを捕まえるように伝えよ」

と早口で命令したかとおもうと
ズカズカとお部屋の奥に行ってしまいました。

それからというもの大変でした。
城下町から出てすぐのところに大きな河がありまして
城内の者は総出でワニさがしです。
内心皆みつかりませんようにと願っていました。
しかしみつかってしまったのです。

ワニは河辺でくつろいでいました。
ただ単に殺すのなら遠くから弓矢を放つなりできそうなのですが
姫様は「飼いたい」との希望ですので捕まえなければなりません。
皆尻込みしました。

ワニは体長5メートル近くありそうな大物でした。
そのアゴは鉄でも砕きそうなくらいガッシリとしていて
その尻尾は大木をなぎ倒しそうなくらい太く雄雄しいものがありました。

誰も近寄れませんでした。

結局そのまま誰もワニに触れずに城に戻ったのです。
姫様は当然激怒されて城の兵士ひとりひとりに「腰抜け」と声をかけてまわり
それからというものお部屋にこもりっぱなしになってしまいました。

私が様子をお伺いに参りますと

「ワニ」

と一言おっしゃってお部屋の奥にまた閉じこもってしまいます。
そのような状態が何日も続きました。
それからしばらくして

「ワニをみごと捕まえたものには金100万ペンをあたえる」

姫様がこのようなお布令を突然出したものだからびっくりいたしました。
そのような訳で城には国中から屈強な若者たちが集まってきたのです。

ある者は岩をも砕く強靭な拳を有し
ある者は100戦負けなしの剣豪でした。
姫様はそれらの者どもにお目どおりすると

「大言は嫌いじゃ。ワニを捕まえることができた者のみまた会おう」

と言ってお部屋の奥に行ってしまいました。

それからというもの毎日のようにワニに向かっては敗れていく若者たちの姿の報告を・・・毎日のように聞きました。

ほとんどの者は本物のワニに出会うとその迫力に打ちのめされて
触れることすらできずに撤退していきました。

もうだめだろうなと皆あきらめました。
そもそもワニを捕らえようなんて無理な話です。

ところがついにワニは捕まったのです。
ある若者が現れました。
名前をブブと言いました。
ブブは自分が囮になってワニを上手く誘導し
あらかじめ網を張った落とし穴に落とし見事ワニを捕らえたのです。

皆おどろきました。
そしてブブは英雄になったのです。
城下町中の人間から祝福をうけました。

そしてブブは意気揚々とワニを連れていったのです。
褒美の金100万ペンを貰うとさっさと帰ろうとしたところ姫様は

「勇敢で賢い者は好きじゃ。わらわの婿にならんか」

と呼び止めました。
姫様の近くにいた王様は突然の姫様の発言にびっくりして
1メートルくらい飛び跳ねました。
しかしブブは立ち止まって肩をすくめ
こう言い放ち去っていったのです。
城にいる全員が冷凍室のなかに入ったかのように氷りつきました。

「おら、わがままな女は嫌いだ」
プロフィール

Author:子牛
ようこそいらっしゃいました。
大人向けの創作童話を作っています。
よかったらみてください。
ありがとうございました。

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