子牛が日々考えていること(妄想)を紹介します。創作童話やポエムの空間。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フライ

ベルゼブブ






血の色・・・
生き物のなかを流れる川のようなもの。

また戦争がおこってしまった。
おれは止めることができなかった。
何人もの人々が死んでいった。

ここは本来は戦場にはなるべき場所ではなかった。
しかし今、ここにはたくさんの死体が転がっている。
ここは何の罪もない普通の人々がくらす、
平和な町だったんだ。

たくさんの血が流れた。
そして死ぬ理由なんかない人がたくさん死んだ。

いたるところにある死体から嫌な臭いが充満している。
そこに蝿が群がっている。

できれば蝿を振り払いたい。
だけど今のおれは蝿を振り払う力も残っていない。
おれの顔にもたくさんの蝿がついている。

あれはケイ・・・おれの恋人だ。
顔の半分が爆弾でふっとんだ。
そこに蝿が群がっている。
蛆がわいてる。

お前らは何をしてるんだ?
なんでおれらの不幸をあざ笑うように群がってくるんだ?

もう蝿の羽音以外は何も見えない聞こえない。
おれに残されたものは、もう何もない。

ふと、わいているって何だ?
そうおもった。

あれはわいたのではない。
あれは産まれたのだ。
そう汚らしくて目をそむけてしまいたくなるが、
確かにあれは新しい命が生れているのだ。
ケイの顔から・・・。

ケイの死顔から産まれる蛆たち。
あいつらは何を考えているのだろう?
何を感じて生きているのだろう?

おれたちの死から何を得ようとしているのだろう?

血・・・。
赤い血・・・。
川のようにたくさんの血が流れていった。
そしてその血の下には雑草がかわらずはえていた。
スポンサーサイト
プロフィール

Author:子牛
ようこそいらっしゃいました。
大人向けの創作童話を作っています。
よかったらみてください。
ありがとうございました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

クリックするとランキングがあがるそうです。 よかったらお願いします。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。